日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2023年11月9日聞いている人の顔を見てスピーチしよう


★あがり症の人に共通する改善点


ベーシックコース2日間集中コースでは、話し方のトレーニングとして、人前でのスピーチを採用しています。
教室の前に出てスピーチをする際、コースのスタート当初は、ほぼ全員あがっています。

あがるとどうなるかは人によって異なります。

  • 小さい声で話す

  • 「え~、あの~」という言葉ぐせを頻発する

  • 体が左右に揺れる

  • 顔が上下に動く

  • 早口になる など


しかし、あがり症の人に共通していることがあります。

それは、聞いている人の顔を見ることができない、ということです。

 

★話す時は聞き手の顔を見る


面談や雑談、会議での発言、朝の挨拶など、あらゆる話す場面で大切なことは、聞いている人の顔を見て話す、ということです。

特に人前でスピーチをしている時は、聞いている人の顔を見ながら話さないと、聞いている人は自分たちに向かって話しているように思えず、話を聞こうという意欲が薄れてしまいます。

ところが、あがっている人は聞いている人の目が恐いので、なかなか顔を見ながら話すことができません。

では、どうすれば良いのでしょうか?

あがり症の人が、聞いている人の顔を見ながら説得力のあるスピーチをするためには、次の2つのことを実行していただきたいと思います。

 



★原稿を見ながら話さない


1つ目は、原稿を見ながら話をしない、ということです。

会社や学校の行事での来賓のあいさつ、結婚式での来賓の祝辞などでは、かなりの人が原稿を読み上げています。

その姿を見て、立派だな、と思う人は少ないでしょう。

ベーシックコース2日間集中コースでも、スピーチ実習で原稿を見ながら話す人がいます。

そうした時、講師は必ず次のようなアドバイスをします。

「あがり症の人は人前で話すと突然話が飛ぶこともあるので、スピーチ原稿は手元に持っておいた方がいいです。次に話すことがわからなくなった時は原稿を見て構いません。
しかし、原稿を見たまま話をしないでください。話す内容を確認したら聞き手の方に目を向けてから話しを続けてください」

原稿を見たまま話すと、自信がないように見える、口調も棒読みになるなど様々なマイナス要素があります。

何よりも書いてあるものを読んでいるのでは、聞いている人は話している人の意思を感じることが出来ません。

話しをするということは自分の考えや意思を伝える行為です。

原稿を確認したら、顔を上げ、聞いている人の方を見て話すことを心がけてください。

 

★声に出して練習する


2つ目は、声に出して何度も練習する、ということです。

原稿から目を上げて話してください、とアドバイスすると、このようなことを仰る受講生がいます。

「でも話すことは原稿に書いてあるので、それを見ないと話せないんです」

スピーチは原稿に書いてあることを話すのではなく、自分の頭の中にあることを話すべきです。

そのためには、人前で話をする前に準備をしっかりとする、ということが大前提です。

原稿がなくても自分の言いたいことは言えるまで声に出して練習してください。

それでも本番で話が飛んでしまうことがあるので、原稿は手元に置いておくべきなのです。

手元の原稿を見れば次に話すことは確認できます。ああ、こういうことを話すんだった、と確認できたら原稿から目を上げて、聞き手の方をしっかりと見て、堂々と話しを続けましょう。

話は、言葉以上に、見た目がとても大切です。

まず話す態度がしっかりしていないと、この人の話を聞こう、とは思ってもらえません。

そのためには、しっかりと事前準備をする、スピーチの際には原稿から目を離して話すということを心がけてください。


★話し方を学びませんか?


今回は説得力のある話をするために、聞いている人の顔を見て話しましょう、ということを述べました。

このスキルを身につけるためには、それなりにトレーニングをせねばなりません。

ベーシックコース2日間集中コースでは、話し方の専門家である講師が受講生お一人おひとりの特徴に合わせた、適切なアドバイスをしながら、あがり症を克服して人前で堂々と話せるようになるご指導をしています。

ベーシックコースでは3ヶ月かけてじっくりとスキルを身につけていただきます。

また、2日間集中コースでは、集中的に話す練習をすることで短期間で効果的に話すコツを修得いただけます。

その成果は多くの受講生が実感しています。

ぜひ受講者の声をご一読の上、ご受講ください!
>横田章剛のブログTOP